教育文化学部は、将来教員をめざす人のための「学校教育課程」と、地域で活躍する公務員?企業人をめざす人のための「地域文化学科」の2つで構成されています。それぞれの学びでより高い専門的見地を身につけられるように、課程?学科ともにコース制を導入し、学生一人ひとりの目的や関心に応じた柔軟な学修の道筋を整えています。

秋田県でこれまで培ってきた探究型授業を継承しつつ、現代的課題であるICT教育やインクルーシブ教育にも先進的に取り組んでいるのが、学校教育課程です。ここでは「初等中等教育コース」「特別支援教育コース」「こども発達コース」の3コースが用意されており、それぞれの校種や教育領域で専門性が発揮できる人材を養成しています。

  • 「初等中等教育コース」では、小?中?高等学校の教員を志す学生が、教育の理念と実践を踏まえて各教科の専門性を高め、教育現場に求められる資質と能力を養います。
  • 「特別支援教育コース」では、多様な教育的ニーズをもつ子どもたちへの支援について、理論と実践の両面から学び、個に応じた支援を構想?実行する力を育みます。
  • 「こども発達コース」では、幼児期から学齢期にかけての子どもの発達に焦点を当て、保育に関する知見を総合的に学びながら、子どもに寄り添い、その成長を支える力を育みます。

またいずれのコースでも、実地研究などの体験型授業を系統的に配置し、大学での学びが学校現場にそのままに生きる教育を一貫して行っています。

地域創生の最前線に立つ人材を養成するのが、地域文化学科です。ここでは「地域社会コース」「国際文化コース」「心理実践コース」の3コースが用意されており、それぞれの見地から地域社会の再生や創生を探求します。

  • 「地域社会コース」では、法学や経済学などの社会科学系の学問をベースに、フィールドワークなどの現場体験を重視しながら、地域を支える即戦力を養成します。
  • 「国際文化コース」では、文学や歴史などの人文科学系の知見を深めながら、外国語運用能力を磨き、グローバルな視点から多文化の受容と発信、その共生を推進する力を養成します。
  • 「心理実践コース」では、心理学の理論?実験?面接技法などを体系的に学び、地域に根ざしたこころの支援の担い手としての基礎を育みます。

また本学科には、3コースの基盤となるコアカリキュラムと、その学びを支える共通科目群が整備されており、学際的な視点から課題に向き合う力を養えることも大きな魅力のひとつです。

    

本学部はこのように、同じ学部内にあって、ひと?もの?ことに関わるさまざまな学問分野が同居し、何かひとつを深めて学ぶことも、複数のものを横断的に学ぶこともできる大変に恵まれた環境をもつ学部だといえます。四季折々、自然豊かな本学のキャンパスで、あなたの夢の実現に向けた一歩を踏み出してみませんか。

教育文化学部長 大橋 純一