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金鲨银鲨_森林舞会游戏-下载|官网研究者 モハマドザデ ビナ サイード准教授

Lab Interview

再生可能エネルギーの未来を切り拓く~秋田から世界へ広がる持続可能なエネルギーのかたち~

秋田から世界へ:再エネ融合研究の最前線

 サイード准教授は、再生可能エネルギー分野、特に地熱?風力?太陽エネルギーに精通したエネルギー科学の専門家です。さらに、浅層地熱利用である地中熱ヒートポンプシステム(GSHP)に関する研究にも取り組んでいます。
 加えて、GSHPと太陽光エネルギーを組み合わせたハイブリッドシステムなど、複合的な再エネ活用の研究も進めており、こうした 技術を地域の特性に最適化するために、秋田県でのフィールドワークを積極的に実施しています。
 サイード准教授は、「地域の気候や地形に基づいた持続可能なエネルギー供給モデル構築の重要性を強調し、研究成果をもとに将来的には他の地域や国へも展開したい」と語ります。

再生可能エネルギーの利点と無限の可能性

 再生可能エネルギーは、持続可能なエネルギー資源の実現、環境への負荷低減、長期的なエネルギー供給の安定化に向けた鍵となります。特に、風力?太陽光?地熱エネルギーは無限のエネルギー源として注目を集めています。
 石油?天然ガス?石炭といった化石燃料は、いずれ枯渇しますが、風力や太陽法といった自然エネルギーは地球上に無限に存在します。
 また、ガス?石油?石炭などの化石燃料は、燃焼によって二酸化炭素などの有害物質を発生させ、地球温暖化や大気汚染の原因となります。一方、風力?太陽光?地熱といった再生可能エネルギーは、温室効果ガスを排出しないことから、 環境への影響を最小限に抑え、地球に優しいクリーンエネルギーとして注目されています
 さらに、資源自体にコストがかからないという点も、大きな利点の一つです。

秋田県における風力発電?地熱発電の現状

 秋田県は再生可能エネルギーの導入に積極的で、 特に風力発電?地熱発電において大きな成果を挙げています。由利本荘市から秋田市、男鹿市の沿岸部には、陸上?洋上の風力発電設備が整備されています。
 風力発電は、風の力で風車のブレードを回転させ、その回転を発電機に伝えることで電気を作り出します。秋田は安定して強い風が吹くため、風力発電に非常に適した地域といえます。
 また、鹿角市の澄川地熱発電所や湯沢市の山葵沢地熱発電所では、フラッシュ方式を用い、地下深部から蒸気と熱水を取り出し、熱水を分離して再び地下に戻し、蒸気のみでタービンを回して発電しています。地熱発電は、地球内部のマグマから放出される熱を利用するため、安定した電力供給が可能です。

 研究室では、これらのエネルギーをより効率的に活用するための発電システム最適化に関する研究が進められています。特に、 発電効率を最大化するための最適な圧力?温度条件を探るため、コンピューターシミュレーションによるモデル化を行っています。

地中熱の活用とシステム最適化に向けた研究

  地中熱ヒートポンプシステム(GSHP)は、地表から深さ300メートル程度までの地下の熱を利用する技術です。地下の温度は年間を通してほぼ一定であるため、冷暖房の両方に利用でき、特に寒冷地での利用が期待されています。秋田のような寒冷地では、冬季は暖房、夏季は冷房を目的としてGSHPが利用されています。その他にも、道路の融雪、温室栽培、養殖など、幅広い用途があります。

 金鲨银鲨_森林舞会游戏-下载|官网の国際資源学部棟では、夏は冷房、冬は暖房を学生研究室に提供するパイロットシステムが設置されており、研究目的で運用されています。GSHPを効率的に活用するには、地質条件や地下水の流れが重要で、特に地下水が活発に流れている地域を選定することが効率的なシステム構築の鍵となります。
 ただし、長期運転により地下温度が徐々に変化する場合があります。特に寒冷地では、冬に地下から熱を多く取り出し、夏に地下に戻す熱が少ない場合、地下の温度が低下する恐れがあります。そのため、サイード准教授の研究室では、 他の再生可能エネルギーと組み合わせた「ハイブリッドシステム」の研究も進められており、地温低下の抑制対策として期待されています。

太陽光発電と建物形状の関係:秋田市でのケーススタディ

 秋田県のように冬が長く曇りがちな地域でも、太陽光発電は有効に機能します。実際には、低温環境のほうが太陽光パネルの発電効率がわずかに向上することもあり、適切な設置と方位設定により、年間を通じた有効な発電が可能です。


 

 サイード准教授の研究室では、秋田市内の建物に太陽光パネルを設置した場合の発電効率について調査を行いました。
 主な焦点は「建物の形状が発電効率にどう影響するか」でした。平らな屋根を持つ建物は、均一に太陽光を受けやすく、発電効率が高くなる傾向があります。
 一方で、傾斜屋根の建物では、方角や角度によって発電量が変動するため、設置場所の選定が重要です。
 この課題に対応するため、ドローンとGPSを用いて秋田市の建物屋根形状に基づく 「都市太陽光ポテンシャルマップ」を作成しました。これにより、各建物の発電可能量を算出し、秋田市全体の太陽光発電ポテンシャルを推定することが可能になりました。
 さらに、AI技術を用いて発電効率の分析を進め、太陽光発電の可能性を最大限に引き出す方法の探求を続けています。

研究成果の国際展開と持続可能なエネルギー供給の展望

 秋田県で得られた研究成果は、他地域や他国にも応用可能であり、持続可能なエネルギー供給モデルの構築に貢献します。たとえば、異なる気候条件下における太陽光発電の効率を比較することで、各国のエネルギー戦略を最適化できます。
 再生可能エネルギーを利用した建物への効率的なエネルギー供給は、世界的な持続可能な開発の実現に不可欠です。 秋田県での再エネ活用事例は、地域に根差したエネルギー供給のあり方を示す好例であり、今後のエネルギー戦略において重要な役割を担うと期待されています。

(取材:広報課)
※掲載内容は取材時点のものです

大学院国際資源学研究科
資源開発環境学専攻
准教授 モハマドザデ ビナ サイード Mohammadzadeh Bina Saeid
  • イスラミックアザド大学 工学部 2010年7月卒業
  • Science & Research Branch 大学院修士課程 2014年2月修了
  • 金鲨银鲨_森林舞会游戏-下载|官网 工学資源学研究科 博士課程 2018年9月修了
  • 【取得学位】
    金鲨银鲨_森林舞会游戏-下载|官网 博士(工学)
    IAU SCIENCE & RESERCH University, Tehran 修士(工学)
    Islamic Azad University, Iran 学士(機械工学)
  • 【所属学会?委員会等】
    日本地熱学会
  • エネルギー資源工学研究室ホームページ